やる気と時間を費やすだけでは、なかなか成果が出にくいのが語学学習です。
「これがあると便利!」、「ここを押さえておけば!」という語学上達のためのツールや学習法を、語学トレーナー、そして翻訳通訳家としての長年の経験をもつ「フランス語のプロの目線」でお伝えします。
目次
フランス語学習についての私の考え
一般に中学校で週に数時間授業があり自習時間も入れると相当な時間数をかけて基礎文法を学ぶ英語に比べて、フランス語は日本ではなじみが薄く、系統だった勉強がしにくい言語です。
語学の達人と言われる人たちが共通して言っているのは、薄い文法書で基礎を一通りやったらひたすら原書を読め、それが一番確実に早く上達する、ということで、私自身も文法を一通りしっかり勉強した経験からその方法は有効だと思います。ただインターネットで生の音声や映像が身近にある現代は、書物以外にもそれらの媒体を学習に当然利用すべきです。
私は外国語の音を聞くのが好きなのもあって、語学学習では基礎文法の後はリスニングが大切だと思っています。話す前に聞き取れないと会話になりませんし、聞いて少しでも分かれば旅行先でも役立ち、映画や歌など、楽しみが増すため学習を継続しやすいと思います。
基礎文法をなるべく早く一通り学習し、中学英語に相当するフランス語の知識をなるべく早く得るのがコツだと思います。
大人は忙しく時間がないため、早くなんらかの結果に結びつかないと学習を止めてしまいがちだからです。ですから基礎文法と音声重視、入門レベルに長く留まらない、ということですね。
そして重要なのがモチベーションです。フランス語に限らず外国語はある程度、続けなければ自由な使い手にはならないものです。ですから継続できるようモチベーションを維持することも学習の鍵となります。楽しく続けられる方法を見つける、ということですね。