宇宙から見た地球

国際宇宙ステーションについての一言ポッドキャスト・スクリプト付き ― フランス語リスニング教材

フランス語のリスニング教材をお探しの学習者の方に先日聞いたポッドキャストを紹介します。サイトを見たらスクリプトもありましたのでリスニングの練習にいかがでしょう?

Mission Alpha : pourquoi je ne suis pas du voyage

このポッドキャストはFrance Cultureというラジオ局のもので、このラジオ局はその名前からも分かるように文化度の高い番組を提供しているラジオ局です。どちらかと言うと知的な内容の堅苦しい番組が多く、お笑いばかりやっていたり、ポップミュージックのみ、というラジオ局もありますが、このラジオ局はユーモアはあっても下品なものはなく音楽もやっていますがただダンスミュージックを流すだけ、ということは絶対にありません。あくまで話が中心なので中級者以上のボキャブラリー増強やリスニング強化に良いと思います。ただ長い番組が多いという欠点があります。1時間の番組が結構普通で、だからポッドキャストも長い。面白そうな番組があってもなかなか1時間同じラジオ番組聞き続ける時間がないので諦めてしまうことが多いのですが、このポッドキャストは3分なので聞きやすいです。

先日、フランスの宇宙飛行士トマ・ペスケが国際宇宙ステーションに飛び立ち話題になっています。地球への帰還は6か月後だそうです(2021年5月1日記)。トマ・パスケ氏は親しみやすく明るい感じの好人物で、出発前からテレビやラジオの中継インタビューでこのミッションや出発準備について語っていました。コロナ禍で明るいニュースが少ない現在、同氏の爽やかな雰囲気も相まって数少ない明るいニュースとして歓迎されるのでしょう。半年間宇宙でいろいろな実験をするらしく、昨夜8時のテレビニュースでも、宇宙ステーションからの中継で科学実験について説明していました。

International Space Station after undocking of STS-132

このプロジェクトの技術的な点やプロジェクトに含まれている科学実験などの詳しい意義について、私は何も分かっていないと思いますが、科学上のいろいろな進歩に繋がるでしょうし、これが素晴らしい国際プロジェクトであることは確かでしょう。夫はこのニュースに非常に関心を持っていて細かくフォローしています。でも私はどうも夢中になれないものを感じていました。

そんな折、私の気持ちを代弁するかのようなこのポッドキャストをたまたま聞いてなんだかほっとしました。夢中になれないのは私だけじゃないんだ、と思ったからです。

このポッドキャストを聞いて、一言で言えば、私のこのモヤモヤは、危険を冒し多大な費用をかけてまで宇宙に行かないといけないものなの?ということなのだと気が付きました。せっかくの功績に水を差すようで不謹慎で言いにくことですがこのジャーナリストが言ってくれて良かった、という気がしました。

つい最近も火星にロボットを送ったと報道されており、火星に人を送るプロジェクトもあるらしく人選が始まっていると聞きました。火星に行けるというのは技術的・科学的な進歩であるのは間違いないでしょう。でも宇宙には古い人工衛星などがゴミとなって漂っているとも聞きました。地球の環境破壊に関して警鐘が鳴らされていますが、地球ばかりではなく宇宙まで汚染するのか、とちょっと思ってしまいます。それとも宇宙は無限に広いので人類の出すゴミぐらいどうってことはないのでしょうか。

フランス語ポッドキャスト

Mission Alpha : pourquoi je ne suis pas du voyage

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