トンネルでのパンク

車のトラブルが続きました… フランスで突如、車が加速しなくなるトラブルに続いて新たなトラブル発生

8月上旬、リヨンに遊びに来ているというかつての教え子から連絡があって19年振りに再会。高校生がすっかり大人になっていてびっくりでしたが、その友達2人と4人で食事。楽しかったのですがその後、自家用車で帰る途中、リヨンの5区に登る大きな坂道で突然加速できなくなり怖い思いをしました。車の故障って本当に困りますね。夜の遅い時間で交通量が少なかったので人の迷惑にはなりませんでしたが、夫を呼び出して見に来てもらいました。結局、ノロノロ運転で家に帰ることにして出発したら、突如正常に戻って無事家に帰れました。

それでもモーターの故障というメッセージが一度出たので気持ちが悪く、翌日いつもお願いしている車の修理屋さんに電話したら何度電話しても8:30から開きます、という留守電ばかり。フランスは8月15日の週に夏休みを取る人が一番多く、どうも夏休みで閉店しているらしいと気付きました。その後、あちこちに電話しましたが全部夏休み中か、電話に応答しても仕事が立て込んでて9月にまたどうぞ、という始末。仕方なくいつものところにネットで予約を入れました。10日以上先になってしまったのでそれまで車での遠出は控えることにして友人との約束をキャンセルしました。

いよいよ、修理の日が来て車を持って行くとまずdiagnostic  (診断)。必要な部品が届くのにしばらくかかるとのことで5日間預けることになり、代車をお願いしました。私のと同機種の最新モデルを貸してもらえ、快適でした。

pneu plat
ところが、4日後にその代車でトラブルが発生。リヨンのpériphérique (外周環状道路)の長いトンネルでパンクしたんです。有料区間だったので料金所でタイヤが何かに当たった気がしたのですが、それでパンクしたようです。トンネルから出たところで車を止めたかったのですが、出口まで遠すぎて無理でトンネル内の2車線あるうちの右側に止めるしかありませんでした。トンネルを出たところで高速道路のようにずっと自動車専用道路になっていますから気軽に止めてタイヤを見るような場所は当分の間ないのです。車を止めたら1分もしないうちにカーナビが  Un véhicule en panne est arrêté sur la voie de droite. Réduisez votre vitesse. (故障車が右車線に停車しています。スピードを落としてください)と言い出しました。分かるんですね。C’est moi ! (私だ~!)と思いながら、代車を貸してくれた車屋さんに電話していると、道路整備会社の車が到着。モニターで見てるんですね。私がいる車線の上の電光掲示板には大きな赤いX印。他の車が左側の車線を通り過ぎていきます。

整備会社の車から係の男の人が降りてきて、どうしました、というのでパンクだと説明。車道側でなければ修理できるけど車道側なので無理、Il faut appeler un dépanneur (修理屋を呼ぶしかないですよ)と言われました。そこでネットでPeugeotのサービスを探して見てみると何だか緊急性が低い選択肢ばかり。今週中を希望、ってのんびりしすぎです。そこでさらに高いけど最も緊急なサービスを選んで位置情報や車のナンバーなどを入力。1~2時間こんなトンネルで待たされるのか?と思ってふと前を見るとレッカー車が来ていました。管理会社の人が呼んでくれたようです。管理会社の人がまた来てIl est très gentil(すごく親切な人ですよ)と言っていました。レッカー車から男性が降りてきて、私の代車のトランクにスペアタイヤが入っているのを手早く確認。タイヤはあるから交換するだけ、すぐできますよ、と言いながら慣れた様子で車を荷台に乗せ、私は助手席に乗り込みました。Lyonのすぐ隣のVilleurbanneにある車修理工場まで移動すると言われました。すぐにその工場に着き、タイヤ交換していると私のスマホにPeugeotサービスから電話が入りました。そこでもう来る必要はない旨を説明すると、自動車道はうちの車じゃ入れないから管理会社委託の業者に任せるしかない、Vous avez bien fait(あなたは上手くやりました、それでいいです。)と言われました。全く初めてのことで仕組みやルールを知らなかったので勉強になりました。修理屋さんは修理代はPeugeotサービスに請求する、と言っていましたが、その前に電話で私の契約はパンクは対象外と聞いていたのでそれを伝えて自分で支払いました。でも130ユーロだったんです。トンネルの真ん中で立ち往生していましたから、すぐに助けに来てもらえましたし親切だったので安い気がしました。

パンクだと分かった直後から、大丈夫、お金はかかるけど何とかなる、と思ってあまり焦らずにすみましたが、いち早く情報を得て私のいる車線を避けて通って混乱に至らなかった他のドライバーたちや、係の人の親切な態度や迅速な対応にも助けられました。帰宅が大幅に遅れたけど、まあ、どうってことない… bon, c’est pas grave、とつぶやくとCe n’est qu’un pneu(たかだかタイヤ1個ですよ)と修理工さん。そうですね。大きな事故にならなくて良かったです。タイヤは思いっきり破れていて修理不能なので弁償だよな~、いくらだろう…と思いながら帰途につきました。

結局、タイヤは1つ交換すれば良く(もう片方が摩耗していると新品のタイヤと一緒に使えないので2つ買うことになります)、それも利益なしの仕入れ価格にしてもらえたので安く済み、何より見積り時に750ユーロと言われていた私の車の修理代が、車が新しく走行距離も短いしPeugeotの定期点検サービスを購入時からずっと利用しているのに故障はおかしいということでメーカーが大幅に負担することになり私は250ユーロ払うだけですみました。悪いことばかりではないですね。

しかしこんなことは今回限りで結構です。車は必要なので手放せないですが、やっぱり突然の故障とかパンクとか、怖いです。整備をきちんとしてサービス契約も継続しておこう、と思いました。

関連ボキャブラリー

ではこの記事に関連するボキャブラリーを追加で紹介しますね。

まず
un tunnel トンネル (発音はチュネル)
une voie 車線(発音はヴォワ)元々は「道」という意味で何かを極める修行の道もこの言葉です。
un péage 料金所(発音はペアージュ)
un pneu タイヤ(発音はプヌー)
une roue de secours スペアタイヤ(発音はルー ドゥ スクール)pneuはゴムの部分だけ、roueは真ん中に金属の部分がついたものを指します。
un dépannage 故障修理(発音はデパナージュ)
une crevaison パンク(発音はクルヴェソン)
un pneu crevé(発音はプヌークルヴェ)パンクしたタイヤ

これを見て、単語の最初についているunとかuneって何?と思われた方は下記の関連記事をご覧ください。