フランスで見た柿の木 – フランス語の木を表す接頭語

リヨン近郊の知人宅の柿の木
先日、用があってリヨン近郊の知人宅でしばらく過ごしました。そのさして広くない庭の真ん中に木があり、別の人がそれが何の木なのか聞いていました。その家の奥さんの返事はC’est un kakinier. (柿の木です)。よく見るとまだ小さくて青いですが、実がついています。

柿はフランスにもあり、スーパーのエキゾチックフルーツのコーナーに置いてあることがあります。柿はフランス語でkaki。柿の木という言葉は知りませんでしたが、このkakinierと聞いてすぐに柿の木だと分かりました。この語尾の-erというのが木を表す接尾語だからです。実を表す単語に-erをつけるとその実をつける木になるのです。

例えば
Abricot アプリコット → abricot アプリコットの木、杏子の木
Banane バナナ  → bananier バナナの木
Cerise サクランボ  → ceriser サクランボの木、つまり桜の木
Châtaigne 栗 → châtaigner 栗の木
Citron レモン  → citroniner レモンの木
Orange オレンジ → oranger オレンジの木
Pêche 桃 → pêcher 桃の木
Poire 梨 → poirier 梨の木
Pomme りんご → pommier リンゴの木
Prune 梅 → prunier 梅の木

こんな感じなので果物の名前を知っていれば木の名前は見たり聞いたりすればすぐわかりますし、果物の名前から木の名前を予想できます。

接尾語を学ぶと語彙増強になりますね。実はこの-erという接尾語、いろいろな使い方ができるので別の記事にまとめますね。