Aix-les-Bains

エクスレバンでの週末

週末を過ごしたAix-les-Bainsエクスレバンについてです。 まず市内のGrand Port(大きな港、という意味)のブラッスリーでのこの街に住む友人ご夫婦との昼食から始まりました。すごく久しぶりに会ったのでお互いの近況についてあれこれ話して時間を過ごし、昼食を終えてお店を出た時は16時を過ぎていました。特に追い出されたりもせず、親切なお店ですね。ウェイトレスさんは気さくな感じでサービス良かったです。
Aix-les-Bains Grand Port
Aix-les-Bainsに来たのは今回が初めてで、「風呂」という意味のBainsが付くことから温泉のあるところだということは何となく想像でき、Lac du Bourget ブルジェ湖のほとりにあることから、湖での水浴や舟遊びなどのレジャーができるちょっとしたリゾート地らしい、ぐらいの知識しかありませんでした。ヨットハーバーの港の辺りはウォータースポーツを楽しめるリゾート地という雰囲気でした。湖に面したレストランやカフェで食事や飲み物を楽しむのもいかにも休暇という感じで悪くないですね。
Centre ville Aix
食後に湖の周囲を散歩して夜7時ごろ、と言っても夏なのでまだ明るいのですがホテルを取ってあった中心街に来て、荷物をホテルに置いた後で中心街を散歩。

そこで街並みを見て思い浮かんだ言葉は
désuet 、 démodé (どちらも「時代遅れ」「古めかしい」というような意味)
そして
Vieillot (古ぼけた)。

つまり古くからある湯治の保養地なのでした。18世紀には王侯貴族が湯治に来る場所でしたが、最盛期は19世紀でボナパルト一家などの有名人が集まる高級保養地となっていたとガイドに書いてありました。当時は保養に来れるのは裕福な人だけでしたでしょうから、お金持ちが長期滞在するところだったことが想像できます。

そしてそんな雰囲気が建物や街並みのそこそこに感じられ、少しモダンな建物があるにしても何となく時代がかった感じがしたのでした。これらの形容詞は決して誉め言葉とは言えず、ネガティブな意味合いが入っています。その古い感じが旅行者にはフランスらしくて良いということもあると思いましたが、若い人たちがバカンスに来る感じのところではないな、と正直思いました。
Centre ville Aix-les-Bains
Centre ville Aix

ただ2日目になると見慣れてきて、そういう古めかしい全くbranché(流行の先端)じゃないところが気が休まる気がしました。煌びやかな古さではなく古びた感じなのですが、そこが肩が凝らず、保養にはいいな、と思えてきたわけです。

市役所の前に古いthermes(浴場)があり、大きな建物ですが2025年の新装オープンを目指して工事中ということでした。他に近代的なthermesがあることを後で知りました。今回は温泉が目的ではなかったので水着(フランスでは裸じゃないんです)も持ってきておらず時間もなかったのですが、いつか温泉のためにあらためて来てみたいと思っています。

 

charcuterie
ここはサヴォワ地方。昔はサヴォワ公国と言う隣国でした。山がちの地域ですからソーセージが名産です。こちらはCharcuterie、豚肉加工食品つまりソーセージとかハムの専門店です。ショーウィンドウがサヴォワらしいです。
Casino Aix
こんなカジノもありました。かつての高級保養地らしい要素です。古めかしい建物ではないですが、かといってモダンでもなく…、今のトレンドじゃない雰囲気が漂っていると個人的には思います。
Appartement jaune Aix
イタリア国境が近いのでイタリアっぽい色調の建物が目につきます。これは一般的なアパルトマンですが角の飾りが美しいと思いました。

ところでAixがつく地名は他にもありますよね。有名なのは南仏にあるAix-en-Provenceエクサンプロヴァンス、そしてAix-de-la Chapelle、これはドイツのアーヘンです。フランス語では全然似ていないですね。他にも有名でない町でAixがつく町がたくさんありそうで、検索したらいろいろありました。

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